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新章イケメン大奥〜逆ハーレムの世界
第9章 火影【ニ】
ハッ…ハッ…ハッ…
瑠璃を抱いたまま走る火影の息遣い
だけが、東雲の空に静かに響く。
その動きは音もなく、火影は文字通り
風のように走り続ける。
まるで宝物を運ぶように大切に…
傷付けないように…
瑠璃は自分も歩けるのに抱かれ続ける
ことが申し訳なく感じたが
邪魔をしたらいけないし、ついさっき
見られてしまった痴態のことを考えると
とても火影の顔を見る勇気は無かった。
火影…私…
二人が鏡に操られてるって
解ってたけど何だか拒めなくて…
ううん、求められたら身体が
熱くなって…自分が止められなかった。
水尾様も御門もこうなった今でも
素敵な殿方だと思うし…
もう、火影が好きって言ってくれた
頃の私じゃないんだよ…きっと。
ごめんね、火影…
火影の胸に顔を埋めて
瑠璃はそっと泣いた。
「………瑠璃様、着いたよ。」
「え…?」
見たところ辺りは木々に囲まれている。
森の中の泉のようだ。
目的地は火影が知るどこかの建物だと
思っていた瑠璃は驚いていた。
瑠璃を抱いたまま走る火影の息遣い
だけが、東雲の空に静かに響く。
その動きは音もなく、火影は文字通り
風のように走り続ける。
まるで宝物を運ぶように大切に…
傷付けないように…
瑠璃は自分も歩けるのに抱かれ続ける
ことが申し訳なく感じたが
邪魔をしたらいけないし、ついさっき
見られてしまった痴態のことを考えると
とても火影の顔を見る勇気は無かった。
火影…私…
二人が鏡に操られてるって
解ってたけど何だか拒めなくて…
ううん、求められたら身体が
熱くなって…自分が止められなかった。
水尾様も御門もこうなった今でも
素敵な殿方だと思うし…
もう、火影が好きって言ってくれた
頃の私じゃないんだよ…きっと。
ごめんね、火影…
火影の胸に顔を埋めて
瑠璃はそっと泣いた。
「………瑠璃様、着いたよ。」
「え…?」
見たところ辺りは木々に囲まれている。
森の中の泉のようだ。
目的地は火影が知るどこかの建物だと
思っていた瑠璃は驚いていた。