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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第14章
「お前を抱いているのは、誰だ?」
「……ぅ……っ ゃ……、ぁ……んンっ」
「ヴィクトリア――?」
唾液と蜜で濡れそぼったそこを、指先で解しながら確認してくる兄に、
潤んだ瞳を向けさせられた妹は、従順に答えるしかない。
「……ぉ……にぃ、ちゃ……」
「ああ、そうだ。良い子だね」
再び女芯をチュチュと吸い上げ妹を啼かせた兄は、
解れた膣口に「ご褒美」と言わんばかりに ゆっくりと舌を捻じ込ませた。
既に疼いていた粘膜を蜜をこそげ取るように舐め上げられれば、華奢な躰は耐えられず くねくねと蠢く。
両ももの下から差し込まれた腕が、バスローブの腰を伝い。
肌蹴たローブから乳房を探った掌が、僅かな膨らみを優しく寄せ上げてくる。
ふっくり勃ち上がった尖りを爪先で弾き、時折 摘み上げられれば、
ヴィヴィに許される事なんて、意味を成さぬ甘ったるい喘ぎを上げ続けることくらいだった。
胸にじんわりと広がるのは甘痒い切なさと、目を背けられぬ罪の意識。
振り解きたいのに出来ない。
押し返したいのに出来ない。
血の繋がった兄の口淫で、いとも簡単に昇り詰める躰。
無意識に持ち上がった腰からも、兄の唇が離れることはなくて。
イった直後の痙攣を舌で存分に味わった匠海は、休む暇さえ与えず2本3本と指を銜え込ませてくる。
「……っ まっ てぇ……、ぃま、イ……った、ばっか……っ ~~~っ」
妹の必死の制止にも耳を貸さず、奥深くまで指を埋めつつ、クリを舌で虐めぬく匠海。
その兄に見詰められながら、再び頂点を極めさせられたヴィヴィは、
己の狡さと汚さに少しずつ自分の中の何かが崩れ、剥がれ落ちていくのを感じていた。
挿って、くる……。
おにいちゃん、が、
私の中……に……。