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どこまでも玩具
第9章 質された前科
ギシ。
ギシ。
「はっ……ぁあ」
何時間経ったんだろう。
考えるのもだるい。
ベッドでよがる。
背筋を荒い息が這う。
汗と共に唾液が伝う。
「ぃいッッ……く……ぁは」
「哲も逞しくなったなぁ。昔ならもう気絶していたのに」
ワシャワシャと髪を撫でながら、力強く中をえぐり続ける父。
ジュッグジュッと音を立てて。
「綺麗になったな。無駄な部分が一切なくて、細い体」
ぞわぞわと言葉が脳を揺らす。
優しい声なのに。
まるで、人形に話しているような異常さが漂う。
ピストンを止めて、臀部を撫でる。
「ふっ、うぅ」
突然動きが止まったせいで、前に崩れる。
腰は支えられていたので、尻を突き出す形になった。
「疲れてしまったかい? 仕方ないな、哲は。大丈夫、元気を出させてあげるからな」
そう言って父はおれの顔を無理に起こさせ、口に指を入れてきた。
甘い。
なにかジェルがついていて、まんべんなく塗られる。
すぐに頭が火照った。
「あ……ふぁっ、あぁぐ」
肩が震える。
下半身に熱が降りていき、孔が何度も収縮する。
父のものの形を刻むように。
「あぁ、愛してるよ哲。欲しそうに食いついて離れないこの体も全部」
ゆっくり律動を始めた。
それだけでバチバチ電気が走る。
口を開けたまま、ただ快感を掴む。
「いっあぁああッッ……も、むり…」
絞り出すように射精する。
シーツはもうグチャグチャだ。
すぐに握られ、扱かれる。
「やっ、だッッ……触……んな、はあッッあひ」
「まだまだイケるよ。ほら、固くなってきたじゃないか」
早く意識よ、飛んでしまえ。
気が狂いそうな快感に呑まれる前に。
シーツに突っ伏す。
ビチャリと自分の出した精液が顔を濡らす。
もう、いい。
その臭いにクラクラする。
「留守の間、誰にも抱かれなかったみたいだな。キツいままで嬉しいよ。寂しかっただろう? 沢山満たしてあげるから、喜べよ」
「ひぁあッッ……」
四度目。
父の白濁が中を駆ける。
吐き気がこみ上げる。
胃まで逆流してるんじゃないかって質量が腸内で暴れている。
体を密着させて父に抱き締められる。
繋がったままで。
「ああ……哲。幸せだよ。こんなに大きくなった哲を抱けるなんて」
返事も出来ない。
「ずっと一緒だ」