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どこまでも玩具
第5章 明かされた記憶

 「あ……」
 「ほら、大人になったぞ哲」
 ガクガクする。
 よくやったなとばかりに抱き締めてくる父が怖い。
 ビチャ。
 父は指でそれを掬い取ると、愛おしそうに舐め上げた。
 ニヤリと笑って。
 「哲、綺麗だ」

 「ぅあ……は……ッッ」
 何度も何度も擦られては、射精とかいうのをした。
 痺れる下半身が体を支えられなくなっても、父は片手で腰を持ち上げて続けた。
 楽しむように。
 誉めながら。
 「まだ出るぞ。良い子だな哲は」
 「あぁあ……」
 焦点が合わない。
 視界が回って、気を失いそうになる。
 その度に痛いくらい父が乳首を捻った。
 「ダメじゃないか、寝る時間じゃないだろう」
 「ひぅッッ」
 やだって言ってるのに。
 痛いって言ってるのに。
 ピチャ。
 「ん……はぁッッ」
 今度はお尻を舐めてきた。
 汚いのに。
 でもヌルヌルして、もっとして欲しくなる。
 誰か助けて。
 でもやめないで。
 そんな矛盾がぐるぐると。
 「哲、父さんも気持ちよくさせなさい」
 「……ふぅ……んん」
 「そうそう、良い子」
 父のを口に含む。
 すごい臭いがする。
 変な液体がいっぱい喉に流れる。
 でも、舐めなきゃ。
 じゃないと父は触ってくれない。
 なんで、触って欲しいのか。
 それすらわからないのに、一生懸命舐める。
 父は笑って頭を掴むと、ぐいと喉奥に突き刺した。
 「ぐむッッ」
 「そうそう」
 激しくスライドさせられて、吐き気がこみ上げてくる。
 口端から液体が零れる。
 ガンッ。
 グチュッ。
 部屋に音が響く。
 今度こそ、気を失う。
 そう思った途端、生温いドロドロが勢いよく噴き出した。
 口を外して吐きたいのに、父ががっしり掴んだまま。
 「飲むんだよ。良い子だから」
 首を振ることもできない。
 見上げた父は、見たことのない幸せそうな顔して微笑んでいた。
 ゴク。
 一口飲むと、もう逆らえなくなった。
 ゴク…ゴク。
 全部が胃に流れる。
 「がはっ……ぶぇッッ……げほ」
 「哲は優秀だ。父さん嬉しいよ」
 父はそのままズボンを下ろし、また腰を持ち上げた。
 まだ咳が止まらない。
 胃の中を全部吐き出したい。
 「哲、また気持ちよくさせてやるからな」
 ギチッ。
 父のが力任せに押し込まれた。
 意識が飛んだ。
 「……あ……あぅ」


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