この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
官能エッセイ集 ~官能の景色~
第6章 プチット・モール
『プチット・モール』

こんなことないでしょうか?

私はユカの中で果てると、彼女の上からずり落ち、彼女の傍らにほぼ大の字になって横たわりました。
付けているコンドームもそのままです。
ユカも肩で息をしながら、私の腕を枕にして、私の胸に手を置いて、ぴったりと寄り添そってきます。
二人の荒い息遣いだけが聞こえます。
そしてそのまま、いつの間にか、すぅっ、と深い眠りに入って行くことがあります。
はっと、気が付いて目を開けたとき、多分眠りに落ちていたのは、10秒くらいかもしれませんが、彼女を見ると彼女も、すーすー、と寝息を立てているときがあります。

これがいわゆる『プチット・モール』です。

『La petite mort』(ラ・プチット・モール)
フランス語なのですが、直訳すると『小さな死』となります。
主に、女性の絶頂後の深い眠りの事を指します。

でも彼女の場合、ただ疲労で寝てしまっただけかもしれませんが……。

彼女も、少ししてから目を開けます。
二人で見詰め合って、くすっ、と笑って、ついばむようなキスをしたりします。
それからは、二人でくっついて色んな話をします。
最近観た映画の話とか、自分の仕事の話とか、日常生活の話をします。
ユカとの場合は、ほとんどこんな風になります。

この“二人が果てたあと”の行動で二人の関係が分かると思います。
“欲望”の処理が終わった後の二人の行動で。
男が果てた後に、そそくさとコンドームを外したり、濡れたペニスをティッシュで拭き始めたり、すぐタバコに手を伸ばしたり、携帯を見に立ち上がったりしたら、多分、その男は、その彼女にあまり関心がないと思います。

ただの性欲処理のために、逢っているだけだと思います。

女性も、男が抜いた跡をすぐティッシュで拭いたり、携帯をみたり、シャワーに立ち上がったりしたら、彼女も、彼の日常には、ほとんど感心がないと思います。

もう“帰る体勢”作りです。

感心事は、男が果てるまでの間の行為だけです。
性欲処理の為だけの相手は、処理が終わると、その“存在”を相手にするのが面倒になるのです。

腕枕で彼女の話を聞く、なんてことは考えられません。
/56ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ