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官能エッセイ集 ~官能の景色~
第13章 ソウルメイト
ソウルメイトとは

魂 (soul) の仲間 (mate) という意味で、互いに深い精神的な繋がりを感じる大切な人物のことである。

とあります。

でも、一般的には、前世からさかのぼってつながりのある人、という意味にとられているようです。

トモコは私をソウルメイトだ、と言ってはばかりませんでした。
知り合って、話しているうちに段々“共通項”が増えてきたのです。

彼女は高校時代から『ユーミン』が好きでした。
私もでした。
私は男ですが高校時代から『ユーミン』を聴いていました。
昔はまった作家も同じでした。
私は血気盛んな20代前後、『落合信彦』にはまりました。
そして、彼女もでした。
女性で『落合信彦』を読む人がいることに驚きました。
あと二人とも好きな漫画に『パイナップル・アーミー』という漫画もありました。
これも男子向けの漫画です。
ですから、昔の話をすると、二人でいくらでも盛り上がれました。

まだまだ二人にとって不思議な符丁が続きました。
彼女の妹の誕生月日が私と同じでした。
彼女はお嬢様育ちで、高学歴の持ち主です。
アカデミックな話にもなります。
遺伝子学とか心理学とか勉強したものでないと分からない単語が、私たち二人には分かりました。
つまり、興味のある分野が二人ともほぼ同じということです。
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