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官能エッセイ集 ~官能の景色~
第13章 ソウルメイト
彼女は、スピリチュアルな事に大変興味を持っています。
私は、興味は無いとはいいませんが、あまり信じない方です。
それが唯一の相違点でしょうか。

彼女はカウンセリング、占い等をよく受けました。
それをしてもらった後に、よく私に言います。
「Sさんと私のこと、みて貰ったら、二人が生まれた時の星座の位置関係から、二人は惹かれ合わない方がおかしいんだって……」

そんなことを、彼女の夫婦生活が上手くいってないときに、言われたことがあります。

私はいつも彼女が気分を害さないような、当たり障りのない返事をしていました。

彼女は、竹内まりやの『カムフラージュ』が好きでした。
彼女は、その歌が、自分たち“二人のため”の歌だと思っています。

二人のこの共通する事実は、奇跡と信じてもいいものなのでしょうか?
私は、出来れば彼女が言う“奇跡”を叶えてあげたいと願ったときはありました。

もしかして、この私の彼女の奇跡を叶えてあげたいと願う気持ちが、前世から決まっていた必然なのでしょうか?

彼女とまた別れた今、今までのことが、ただの“偶然”だったのか、それとも決められた“必然”のだったのか、それが分かる奇跡が起こることを今も願っているのです。



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