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宵闇
第15章 溺れる
「あっ……やあっ……!」
感じたのは気持ちよさだけ。
それも──どうしたらいいかわからないぐらい、すごく深い感覚のそれ。
膝の裏がゆっくりと押される。
腰が少し浮くぐらいまで。
その状態で、さらにぐっと腰を押しつけてくる。
「────!!」
ぞくぞくとなかから沸き上がってくる何か。
一気に身体が熱くなる。
たまらず、か細い悲鳴のような声が口から漏れてしまった。
「や……いや……!」
こわい────!
初めてのその感覚がこわくなって、頭を振って葉月くんの膝を押した。
上へと逃れようと試みるも、葉月くんは私の身体が動かないように抑え込んでくる。
その状態で奥を自分のそれでぐっと押してぐりぐりと擦る。
「やあ────……!」
どうにかなってしまいそうな気持ちよさと、どうなってしまうのかわからないこわさ。
もうどうしたらいいかわからなくなる。
「あっだめ……! ね、だめ……えっ……!」
ひ──……と漏れる声。
止められない。
というかもう何も考えられない。
じわりと汗が滲んでくる身体。
限界が近い、そう感じた。
震える身体に力が入る。
「やあ……ぁあん……!」
「大丈夫……っ、そのまま────!」
どこかに落ちてゆきそうな、そんな感覚に襲われた。
何かにつかまりたくて彷徨った手がシーツへとたどり着く。
ぎゅっと思いっきり握った。
「あ……ぁあ……ひぁ……」
奥にある葉月くんのものをひときわ強く感じた。
ぎゅうっとこれ以上ないぐらい身体に力がさらに入る。
呼吸ができない────!
「あ────……!」
襲ってきた大きな波。
高すぎるそれに、ふっ……と軽々私は持ち上げられた。
今まで感じたどれよりも深く激しい快楽。
耐えられなかった私の意識はそこでとうとう途切れていった────。