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宵闇
第16章 囚われる


「……ねえ。
足の間に手、つけるよね?」


葉月くんに言われ、下を見た。
私は全裸で、正座の足を左右に崩すいわゆる女の子座りをしている。


「ん……」


葉月くんのお願いだったら──甘ったるく淀んでいる頭の中でそんなふうに思った。
従う自分にまでなぜか興奮する。
勝手に荒くなっていく息。

足の間に両手をつくと


「そのまま体重かけて?」


そうさらに指示され、ん……と言われたとおりにしようとした私はそれに気づいた。
身体が固まる。


「────っ……」


振り返って葉月くんを見つめながら、首を左右に振った。


「どうしたの? できない?」


だって……。
そんなふうにしたら──想像した私の顔が熱くなる。


「……できるよね?」


それはとても優しい口調なのに、どうして私は逆らえないんだろう。
いや、って断れば、きっと葉月くんは無理強いなんてしないのに。
なのにそう言えないのはなんで────?


「琴音」


促され、深く息を吐いた。
下唇をきゅっと噛む。


……言えないのは、私はそれを。
そうなることを。
そうされることを本当は望んでいるから。
そして葉月くんもそれを知っているから。
だから私が動くまで、こうやってただ待っているんだ────。


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