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宵闇
第17章 光と闇と


「……っ、はあっ……は……あ……!」


びくん、と──琴音のなかの僕が、痙攣した。

気を失ってぐったりしている琴音のなかへの射精。
避妊具越しとはいえ……なにか背徳感のようなものを感じる。

琴音の中からそれを抜くと、僕のに絡んだ琴音の蜜が。
なかで溢れていたそれが、そこからとろりと……一緒に溢れた。


──彼女は、まだ目を覚まさない。


半ば強制的に、意識を失わせた。
失うまで、攻めたてることをやめなかった。


琴音の、その乱れ方────。


頭を振り、仰け反っては半泣きで、だめ、と。こわれちゃう、と何度も口走った。
上気した頬。
しっとりと濡れた肌。
切羽詰まったような喘ぎ声。
……すべてがたまらなく艶かしかった。

何度も達しては僕を強く締め付け、そのたびにもっていかれそうになりながらも必死で耐えた。
自分に解放を許したのは、琴音が気を失ったことに気づいてから────。


依然として目を閉じたままの彼女を見下ろす。


赤く色づいた頬にかかっている、長めの黒い髪。
閉じた瞼から零れた涙が頬を伝っている。
覆い被さるようにしてその髪を指先で払い、涙を拭った。


「……離れたくないのは僕の方だよ」


そう、そっと呟きながら。


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