この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
宵闇
第21章 月影
「あ……!」
その最中、指が擦ったところ。
そこ……! と、思わず声をあげてしまった。
葉月くんが、ああ、と言わんばかりに
「気持ちいい?」
そう言って、そこを集中的に責め出す。
「あっ、や……ぁいい……っ……」
撫でるように指先で擦られて、ぐっと軽く押されて。
音が。
くちゅ、くちゅっ……と指が動かされる度に聞こえてくる音が。
「ん、あぁん……や、ぁ……」
私の声と。
「……ぬるぬる」
時折吐かれる葉月くんのいやらしい言葉と合わさって。
「ん────……!」
何だか急にぞわぞわが激しくなりたまらず仰け反ると、露わになった喉元に、葉月くんがかぶりつくように口づけてきた。
ひ……! と、悲鳴に似た声が勝手に漏れる。
「……あんまり煽らないでよ」
唇を離し彼が呟き、つつ……と、そのまま舌先を這わせてきて。
ぶるぶるっと震えた身体が、なかをきゅうっと締め付けた。
「……首筋も弱いよね。ほんと可愛い」
ふ、と笑いの混じった口調で言われ──その直後、舌と手の動きが止まった。
「あ────……」
身体を起こしながら溜め息交じりの声を漏らす葉月くん。
「……僕のでいかせたいな」
え……と思わず聞き返した私のなかから、いきなり指を抜く。
驚いた私を横目に、さっき渡した缶の中から取りだしたそれを手早く装着し、私に向き直る。