この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
黒椿人形館
第3章 所有者
(4)
男は鞭をソファに放り投げると、真菜の真後ろにしゃがみ、尻を撫でながら言った。
「いい色に染まったね。白い太ももと赤い尻、その向こうに見える黒髪を一直線に見るこの色彩のバランスは、やはりいい」
真菜から見える鏡の中の男の顔は、どこか悦に入っている。
真菜はやっと鞭の痛みから解放されたことに安堵していた――
が――。
その時、真菜の目の前に突然オスのほとばしりで張り詰めているグロテスクな肉棒が現れた。
「ひっ……!」
男がバスローブの前をはだけさせ、真菜の顔の前にしゃがんだのだ。
真菜の鼻先が『オス』の匂いを感じ取る。
男は肉棒を真菜の口の中にねじ込んできた。
真菜は抵抗もせず、それを受け入れた。逆らわない方が賢明だろう。
舌先が先端の穴を感じ、亀頭の膨らみと段差を感じ、裏筋に這うふくらみを感じ、全体を覆う血管の弾力を感じた。
口中に、生臭みを帯びたオスのむせ返るような蒸気が充満し、鼻から脳へと侵されるように広がっていく。
真菜は吐きそうになった。
――でもきっと……しのちゃんもこれをしゃぶらされたはず……
この肉棒は、しのめの口内も犯したものなのだ。
この粘膜の塊を通して――
――あたし、しのちゃんと、舌を絡ませてる……
真菜は目をつむり、いつしかしのめの舌を必死になって吸い、舐め、絡めていた。
しのめの舌は、なまめかしく淫靡な生き物のように動いていた――。
しばらくして、男は肉棒を真菜の口から抜いて立ち上がった。
少し間を置いたあと、真菜は突然、むき出しになっている膣口に熱く弾力がありながらも固い大きなものが突き刺されたのを感じた。
真菜は鏡を見ずとも、さっき自分の口に含んでいたもので花弁を貫かれたのだと分かった。
――待って……それはやめて……やめて……!!
肉棒は容赦なく出し入れされ、真菜の肉壷の内側を、一番奥のメスの扉を、穢すように蹂躙していく。