この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キスの花束を
第6章 待ち伏せと不機嫌
「あの」

数人の男子が、おずおずと話しかけてきた。
まずい。不審者だと思われちゃった?

「この学校の誰かに用事ですか?」

だよね?だよねっ!
私も生徒ならそう思うよ。

「えっと」

ツカサの名前を出していいものか、どうか。
「俺らが呼んできましょうか?」
「え」

思わぬ親切に嬉しくなる。
近頃の若者も捨てたもんじゃないな!

「いいの?」

と、ツカサの名字を言いそうになったところで
「俺の知り合い」
とその男の子たちの後ろでツカサが腕を組んでいた。

「つかさ!」
「司!」

そこにいた大勢の男の子たちも
それぞれにツカサを呼んだ。

「司の知り合いか?」

ツカサはそんな問いかけに答えず
私をじっと見つめて

「こんなところで何やってんの?」
と冷めた目つきで言い放つ。

「ツカサを待っていたんだけど・・・」
「なんで?」
「ダメ・・だった?」
「ダメだね」

そんな言葉を聞いてシュンとなった私を
ため息とともにその場から連れ出した。

「体調が悪くて部活は休む。監督にそう言っといて」
「つかさぁ!今度そのおねーさん、紹介しろよ~!」

そんな言葉に見送られて
私たちはズンズンと歩いて駅まで行き、
電車の中でも無言だった。
無言で着いた先は私のマンションだった。

/49ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ