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キスの花束を
第6章 待ち伏せと不機嫌
「あの」
数人の男子が、おずおずと話しかけてきた。
まずい。不審者だと思われちゃった?
「この学校の誰かに用事ですか?」
だよね?だよねっ!
私も生徒ならそう思うよ。
「えっと」
ツカサの名前を出していいものか、どうか。
「俺らが呼んできましょうか?」
「え」
思わぬ親切に嬉しくなる。
近頃の若者も捨てたもんじゃないな!
「いいの?」
と、ツカサの名字を言いそうになったところで
「俺の知り合い」
とその男の子たちの後ろでツカサが腕を組んでいた。
「つかさ!」
「司!」
そこにいた大勢の男の子たちも
それぞれにツカサを呼んだ。
「司の知り合いか?」
ツカサはそんな問いかけに答えず
私をじっと見つめて
「こんなところで何やってんの?」
と冷めた目つきで言い放つ。
「ツカサを待っていたんだけど・・・」
「なんで?」
「ダメ・・だった?」
「ダメだね」
そんな言葉を聞いてシュンとなった私を
ため息とともにその場から連れ出した。
「体調が悪くて部活は休む。監督にそう言っといて」
「つかさぁ!今度そのおねーさん、紹介しろよ~!」
そんな言葉に見送られて
私たちはズンズンと歩いて駅まで行き、
電車の中でも無言だった。
無言で着いた先は私のマンションだった。
数人の男子が、おずおずと話しかけてきた。
まずい。不審者だと思われちゃった?
「この学校の誰かに用事ですか?」
だよね?だよねっ!
私も生徒ならそう思うよ。
「えっと」
ツカサの名前を出していいものか、どうか。
「俺らが呼んできましょうか?」
「え」
思わぬ親切に嬉しくなる。
近頃の若者も捨てたもんじゃないな!
「いいの?」
と、ツカサの名字を言いそうになったところで
「俺の知り合い」
とその男の子たちの後ろでツカサが腕を組んでいた。
「つかさ!」
「司!」
そこにいた大勢の男の子たちも
それぞれにツカサを呼んだ。
「司の知り合いか?」
ツカサはそんな問いかけに答えず
私をじっと見つめて
「こんなところで何やってんの?」
と冷めた目つきで言い放つ。
「ツカサを待っていたんだけど・・・」
「なんで?」
「ダメ・・だった?」
「ダメだね」
そんな言葉を聞いてシュンとなった私を
ため息とともにその場から連れ出した。
「体調が悪くて部活は休む。監督にそう言っといて」
「つかさぁ!今度そのおねーさん、紹介しろよ~!」
そんな言葉に見送られて
私たちはズンズンと歩いて駅まで行き、
電車の中でも無言だった。
無言で着いた先は私のマンションだった。