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キスの花束を
第2章 添い寝とデート
鍵を開け、ドアを開けると

「じゃ、俺本当に帰りますよ?」
と、腕を解いて帰ろうとするから

ちょっと!ちょっと!
おねーさんがここで逃がすわけないでしょ!
と、ばかりに部屋の中に連れ込んだ。

これってさ?
完全に男女が逆じゃないの?
そう思ったら笑えてきた・・・
あぁ、私まだ笑えるじゃん。

あんなやつに捧げた3年間で
心から笑うことを 忘れちゃったかと思ったよ・・・
「ほら、もう終電もないし タクシーもここら辺は捕まらないから
泊まっていきな」
「泊まる?」
「うん」
「俺、泊まっていいの?」
「いいよぉ~。エッチもしちゃう?」

あまりに純情にこの子が聞くから
酔った勢いに見せかけて誘ってみる。

「え・・・いや。それは、まずいっしょ?」
「なんで?」
「何でって・・・」

歯切れの悪いツカサ君は 微妙に私から視線をずらした。



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