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ひよこと野獣
第13章 野獣 武志のけじめ
あの時のわんちゃん……?
あれ、俺犬を拾った話、陽菜にしたんだったか?
「ふふ……先輩驚いてますね。実は私、先輩を最初に見つけたの、この公園なんですよ?」
足をぷらぷらさせながら陽菜は笑う。
「先輩が雨の中、子犬を拾ってるのを見て先輩のこと好きになったんです。ちょうどこのマンションに引っ越してきた日だったんですけどね」
「……そうか。あの時の犬に俺も感謝しなきゃいけないんだな」
もしあの時あの犬が捨てられていなければ、陽菜は俺のことを好きになってなどいなかっただろう。
そうなれば必然的に俺との接点はなくなる。
陽菜の横にこうやって座っているのも俺じゃなかったんだな……
「先輩……先輩が他の人を好きになったらちゃんと言って下さいね?エッチできないのに…付き合ってもらってるなんて申し訳な…」
言いかけた陽菜のほっぺを摘まんだ。
「それは俺の台詞だ。陽菜も別の奴を好きになったらすぐに言えよ?遠慮なんかすんな」
「わ、私はっ…先輩のこと好きじゃなくなるとか…別の人を好きになっちゃうなんてっ…ありえないですっ…!」
「……そうか」
「あ!その顔は信じてないですね?見ててください?絶対にずっと先輩のことしか好きにならないですからっ!」
あれ、俺犬を拾った話、陽菜にしたんだったか?
「ふふ……先輩驚いてますね。実は私、先輩を最初に見つけたの、この公園なんですよ?」
足をぷらぷらさせながら陽菜は笑う。
「先輩が雨の中、子犬を拾ってるのを見て先輩のこと好きになったんです。ちょうどこのマンションに引っ越してきた日だったんですけどね」
「……そうか。あの時の犬に俺も感謝しなきゃいけないんだな」
もしあの時あの犬が捨てられていなければ、陽菜は俺のことを好きになってなどいなかっただろう。
そうなれば必然的に俺との接点はなくなる。
陽菜の横にこうやって座っているのも俺じゃなかったんだな……
「先輩……先輩が他の人を好きになったらちゃんと言って下さいね?エッチできないのに…付き合ってもらってるなんて申し訳な…」
言いかけた陽菜のほっぺを摘まんだ。
「それは俺の台詞だ。陽菜も別の奴を好きになったらすぐに言えよ?遠慮なんかすんな」
「わ、私はっ…先輩のこと好きじゃなくなるとか…別の人を好きになっちゃうなんてっ…ありえないですっ…!」
「……そうか」
「あ!その顔は信じてないですね?見ててください?絶対にずっと先輩のことしか好きにならないですからっ!」