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ひよこと野獣
第13章 野獣 武志のけじめ
「陽菜、これからは門限は18時だ。武志くんの家に行くのも禁止。もちろん武志くんが私や母さんがいない時にくるのも禁止。……守れるな?」
陽菜は泣きながら縦にひとつ頷いた。
別れなくていい。
付き合うのを認めてくれた。
それだけで俺は感謝だった。
俺は陽菜の両親に挨拶をすると陽菜の家を後にした。
「先輩……ごめんなさい」
陽菜の家の前の公園のベンチに二人並んで座った。
「何で陽菜が謝るんだ?俺だって同罪だ。気にすんな」
俺が陽菜の髪をくしゃ、と撫でると陽菜が目を細めて笑う。
ふとこの公園で拾った犬のことを思い出した。
「陽菜は犬っぽいよな。こうしっぽを振って飼い主に向かって笑顔を振り撒くところとか」
「し、しっぽって!そんなのないですよ!……そういえばあの時のわんちゃん、元気ですか?」
陽菜は泣きながら縦にひとつ頷いた。
別れなくていい。
付き合うのを認めてくれた。
それだけで俺は感謝だった。
俺は陽菜の両親に挨拶をすると陽菜の家を後にした。
「先輩……ごめんなさい」
陽菜の家の前の公園のベンチに二人並んで座った。
「何で陽菜が謝るんだ?俺だって同罪だ。気にすんな」
俺が陽菜の髪をくしゃ、と撫でると陽菜が目を細めて笑う。
ふとこの公園で拾った犬のことを思い出した。
「陽菜は犬っぽいよな。こうしっぽを振って飼い主に向かって笑顔を振り撒くところとか」
「し、しっぽって!そんなのないですよ!……そういえばあの時のわんちゃん、元気ですか?」