この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ひよこと野獣
第4章 ひよこ 陽菜の困惑
「陽菜は免疫がなさすぎるんだよ~」
「そうそう。動物好きならみんないい人とかそんなの絶対とは言えないし」
りんちゃんとももちゃんには散々言われたし、学校に入ってからの先輩の噂もたくさん耳にした。
だけど昼休みになると保健室に向かう姿やだるそうに体育の授業を受けているのを見る度に、私はこの人がやっぱり好きだと認識させられる。
確かにちゃんと人を好きになったことは初めてかもしれないけど、でもこの気持ちは本物だもん。
それにやっぱり先輩がそんな怖い人には思えない。
「ひよこは俺を買い被りすぎだ」
先輩にその話をしたら先輩はそう言って苦笑いをした。
繋いだ手は大きくて温かくて、こうやって帰るのをもう一ヶ月も続けているのに全然慣れなくてドキドキする。
先輩はどうして付き合ってくれたのかな?
やっぱりあの時の子犬みたいに私のこと見捨てられなかっただけ?
「そうそう。動物好きならみんないい人とかそんなの絶対とは言えないし」
りんちゃんとももちゃんには散々言われたし、学校に入ってからの先輩の噂もたくさん耳にした。
だけど昼休みになると保健室に向かう姿やだるそうに体育の授業を受けているのを見る度に、私はこの人がやっぱり好きだと認識させられる。
確かにちゃんと人を好きになったことは初めてかもしれないけど、でもこの気持ちは本物だもん。
それにやっぱり先輩がそんな怖い人には思えない。
「ひよこは俺を買い被りすぎだ」
先輩にその話をしたら先輩はそう言って苦笑いをした。
繋いだ手は大きくて温かくて、こうやって帰るのをもう一ヶ月も続けているのに全然慣れなくてドキドキする。
先輩はどうして付き合ってくれたのかな?
やっぱりあの時の子犬みたいに私のこと見捨てられなかっただけ?