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ひよこと野獣
第6章 ひよこ 陽菜の誤算
「先輩も脱いで?」

暗いとは言え自分だけ裸なのは恥ずかしい。
私が先輩のTシャツの裾を引っ張ると、先輩は躊躇いなくそれを脱いだ。

月明かりが窓から射し込む光によって先輩の体が浮き上がる。
私のひとまわりは大きい体が、私の体に重なった。

「先輩の肌って気持ちいいね」

「陽菜はこうやってるだけで満足か?言っとくがこれからもっと気持ちよくなるんだぞ?」

私とは違う体や肌。
柔らかみはないけれどその分筋肉や骨の強さを感じる。

「せ……んぱいっ、あっ…」

首筋に向かった先輩の唇がちゅっとそこに吸い付いた。

どうしよう。
変な声出しちゃった……

私が動揺するのにも構わず、先輩は首筋をざらついた舌で舐める。

う…わ……
ぞくぞくする……

肌が粟立つような感覚。
下腹部から何かがせりあがってくるような、そんな甘い感じ。



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