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ひよこと野獣
第6章 ひよこ 陽菜の誤算
暗い闇の中に先輩の顔だけが光に照らされる。
先輩は目付きが悪いからどうとか言うけれど、私にはそうは見えない。
だって私を見下ろす瞳はこんなにも優しいのに……

「そろそろ先に進んでもいいか?」

私の額に滲む汗を拭いながら先輩が尋ねる。

そ、そうだよね。
まだまだ先があるんだよね。
おっぱいだけでも気持ち良かったのに、これ以上したら私どうなっちゃうんだろう。

それでも先輩と早くひとつになりたくて、こくこくと縦に頷いた。

「即答かよ」

吹き出す先輩。
もしかしていやらしい子だって思われただろうか。


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