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ひよこと野獣
第8章 ひよこ 陽菜の戸惑い
私があーだこーだ言ってる間にりんちゃんは私の携帯を持つと先輩に電話をかける。

「ちょっ、ちょっと待って、りんちゃん…っ」

「あ、かかった」

「え、あ、かかったって……」

渡された携帯を耳に当てるとコール音が鳴り響いた。
昨日も電話しちゃったのに大丈夫かな…

『もしもし?陽菜か?』

先輩の声だ。
いつもと変わらない優しい声。
耳元で囁かれてるみたいでドキドキする。

「あ、先輩…あの…っ、あっ、あぁっ……」

『陽菜!?』

「や、りんちゃん…何して……やぁぁっ、そこ、ダメ…ぇっ」

電話に気を取られている隙にりんちゃんは私のTシャツを捲ると焦らしもせずに先端を弄ってきた。
あの日以来自分で慰めることもできずに火照りかけていた体が一気に熱を持つ。

『……お前ら何して遊んでんだ?』

「だ、だってりんちゃんが…ぁっ、や、やだ…ぁ」

『欲求不満なんだったら俺のとこに来ればいいだろ?』

「え、……い、いいの?」

『当たり前だろ。平日の昼間なら両親とも仕事でいないしな』

先輩の声が聞こえていたのかりんちゃんとももちゃんは帰る用意をしている。

「え、い、今から?」

「当然~先輩にいっぱいしてもらいな~」

『ぶははっ!あいつらには敵わねえな。俺はいつでもいいから来るときは連絡しろよ』

何だかいつの間にかりんちゃんやももちゃんと一緒に先輩にまで遊ばれてる気がする。
だけどやっぱり会えるのは嬉しくて私は二人に感謝した。




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