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もしかしたら
第5章 19歳~21歳
花火大会の日、僕は自家用車で香を迎えに行った。


自慢じゃないけど新車のセダンだ。


それもオートマチック車!


(このころオートマチックが普及しだした頃です)


事前に決めた待合い場所に着いた。


(前に述べたと思いますが携帯電話なんかありません)


香は手を振って飛び跳ねていた・・可愛い・・


花火大会の会場まで走らせた。


「仕事お疲れ様」


「うん」


大会開催は7時だ。もう6時40分になる。


「やっぱり渋滞してるね」


「ごめんね、車止めれないかも」


「ちょっと遠いけど止めれそうな場所してるんだ。


そこでもいいなら」


「全然いいよーー」


その場所に着いた。


「あちゃ~ここも車止まってる・・」


少しうろついたけど、なかった。


外で花火の打ち上げる音が響いてきた。


「恭吾君あそこ・・」


香が指さした。
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