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第5章 １９歳～２１歳

ホテルの窓から二人花火を眺める。


「ちょっと遠いね」と香が笑う。


僕は花火よりホテルの部屋を眺めていた。


初めて入る場所。大きなベッド。頭の上によくわからんスイッチが並ぶ。


いやらしそうな照明。


「部屋空いてたね、よかった」


年上だからか、入ったことあるのか余裕を感じさせる。


「おぉ・そうだね」


「花火終わったら混むかもね」とまた香が笑う。


しばらく花火を見ていた。


最後らしい大きな花火が打ちあがり終了したらしい。