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ダディisサディスト
第14章 娘と息子
「まだですが―――…ナツさんは、ご家族での外食でしょ?」
すると…ナツの表情が曇った――――…
「今日は、旦那が残業みたいで――――…
史朗と二人でのご飯なんです。だから――――…」
ナツは、少しだけ…何かを濁した――――…
「…何か――――…いや…
お邪魔じゃなかったら…
仲間に入れてくれるかな?」
私は、少年に聞くように…ナツの表情を見ていた―――…
何か…あった――――…でも…
息子の前では…笑顔を崩さなかった―――――――…
子供は…母親の――――…笑顔以外の表情に敏感だ――――…
ナツは…息子の前では―――…
不安や寂しさは…
見せない!と…決めているのだろう―――――――…
私は…そんな――――…
ナツの…心を――…
見てしまった気がした…