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ダディisサディスト
第16章 思い出と今
「旦那を―――…彼を…
試した罸があたったのかな?」
曇った瞳で―――…ナツは、私を見た――――…
「罸――――…?」
「…借金…結構な額だったのよ――――…
それを…いくら貯金があるからって―――…四年やそこらで…前と変わらぬ生活をしながら…返せる分けないじゃない――――――…」
ナツは、写真の旦那に爪を立てた―――――…
「…気づいて欲しかった―――…
…お金の流れや、出所…
私の…雰囲気や肌の感覚…
体の生々しい傷や…キスマーク…
パートをしていると言いつつ…風俗で働いている事を――――…
気がついて―――――…欲しかったよ…」
爪が…写真に沈み―――…
旦那の顔が…シワを寄せる…
「…気がつかないなんて――…
酷いよ―――…寂しいよ…
私は――――――――…
貴方に…爪の先だけでも触れてもらいたかった…
私を見て欲しかった―――…
貴方に…“大丈夫かい?”って―――…いって欲しかっただけなの…
“風俗で働くなんて!バカな事やめろ!”って…
止めて欲しかっただけなの…
なのに――――…
なのに――――――――…
貴方は…気づかないまま…止めないまま…
こんな――――――…体になっちゃったよ―――――…
貴方に謝罪しながら…
犯されて――――…気持ちよくて…
潮を吹く…体になっちゃったよ――――――…」