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ダディisサディスト
第16章 思い出と今
「――――…ナツさん…」
なんて…声をかけたらいいの?
私は…頭を抱えた――――…
そして…私は――――――…後ろからナツを抱き締めた…
「…頑張ったんですね…
ナツさんは、偉いです―――…
ここまで…
心を壊さず、来てくれて…ありがとうございます―――…」
ナツの体がビクッと…反応した…
「――――…へ?」
泣いていた…ナツは…少し…落ち着いた…
「こ…小雪さん…?」
「ナツさんは、偉い――…頑張った――――…
山越に出会ってくれて――…
ありがとうございます――…」
私は…ただ、ここまで頑張ったナツを誉めてあげたかった…
心と体がバラバラなナツは…
どちらも満たされる事はあるのだろうか…
しかし…ここまで来たのだ…
頑張ったに違いない―――…
ナツは…静かに…泣き出した…
「小雪さん……ありがとう」