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第33章 ５時間前と現在

――――５時間前…




今日は…

妻のナツが大学の同級生と温泉に行った――…



久しぶりに会うメンバーが要るとかで…


旅館で泊まりながらのプチ同窓会だそうだ―――…



大学の同級生…

現役の看護師が多いのだろう…


ナツだって―――――…



俺に出会わなければ…





看護師として―――――…


人の命…

一つや二つ…救っていただろう…



高校も…大学も――――…

俺とは比べ物にならないくらいいい所を出ている…



頭のいい女―――――…


出来る女―――――――…


女神みたいな女―――――…







「はぁ…」



ため息が出た―――――…



今から…
ナツの代わりに史朗を迎えにいかないと行けないのに…



暗い顔してたら…ダメだな…






俺は、俯いていた顔を上げ…


史朗を迎えに行く―――…