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ダディisサディスト
第33章 5時間前と現在
ふと――――…
ナツが居ないなら―――…
と、風俗の看板とりほの顔が浮かんだが―――――…
最近…
店から足が遠退いていた…
あの―――…交差点で見た…
AV撮影の……女優…
貧乳の癖に――――――…
道行くサラリーマンを釘付けにし…
興奮させていた――――…
その後…レンタルやアダルトサイトでその女優を探したが……
まだ、出回っていないのか…
見当たらない……SM系の女
あの女優は…
見事に男の言いなり…奴隷だった…
……で、そんな事を…
頭の片隅に置きながら――…
りほとセックスを楽しんでいた――――…が…
「北山さん―――――…
―――…何を考えてるの?
何で興奮してるの?…それ、私じゃないよね?バカにしてんの?
だったら……普通の金額で普通に抜きに来て―――…
私はね…金をくれるなら…ヤらせる風俗嬢だけどね……
私のテンションを上げてくれる人を選んでヤってるつもりだったんだよね―――…」
りほの言葉に……ハっ…と気がつく…
りほの体を使いながら…頭のなかでは…
あの奴隷が―――――…
“ナツ”だったら…
あの、頭のいい“ナツ”だったら…
箱入り娘で大事に育てられた“ナツ”だったら…
真面目で…汚いセックスなんて知らない“ナツ”だったら…?
と…考えていた―――――…