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ダディisサディスト
第33章 5時間前と現在
「北山さんの手掛けている、建設現場で―――…トラブルがあったとかで…
問い合わせがありまして…
早急に対応しろと…山越からの指示です。
しかし、北山さんは資料を持って帰ってきて……」
俺は慌ててカバンを見るが……
資料が入ってない……
「すみません、持って帰ってませんから……社にあります――――…」
「困ったなぁ…資料が必要なんですよ……社まで…一緒に行ってもらっていいですか?
で…そのまま…ミーティングに、現場監督としての意見も聞きたいのですが…」
俺は…焦った―――――…
親会社まで
巻き込んでのトラブル…
「あ…しかし…今日は…妻が、不在で…息子一人置いていけません――――「あ!小雪さん!!」
史朗が…俺の手を離れ…
緑川の後ろから車から降りた女性に笑顔を見せた――…
「史朗君なら…私が見ていますよ?
知らない間柄ではないですし…」
俺は…
呆気に取られていた―――…