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ダディisサディスト
第35章 子供と大人
「そっか――――…
私も食べてみたいな…ナツさんの作るハンバーグ!」
史朗は、母を自慢し…誇らしげに胸を張った!
プルル―――――…プルル―――…
私のスマホのアラームが鳴った…
スマホを握り…
大きく息を吸う―――――…
「あ〜〜〜〜…史朗君…」
「ん?な〜に?」
史朗は、キョトンとした顔で私を見つめる…
「史朗君…パパ…
お仕事大変みたいで……
まだまだ終わらないって――…
必ず迎えに行くから…小雪さんの家で待ってて……だって―――――…」
私は―――――――…
史朗の父からのメールだと言って……
アラームに設定していた文章を史朗に見せた―――…
ニコニコしていた史朗の顔が一瞬にして…
曇った――――――――…
しっかりしているとは言え…
まだ…幼い史朗には…
“迎えに来ない?”と言う不安が一気に押し寄せて来たのだろう――――――…
「史朗君――――――…」
「お仕事…終わらないんだ…しょうが…ないよね…」
史朗は、私の作った……
嘘のメールを握りしめ……
泣きたいのを我慢している様に見えた――――――…