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ダディisサディスト
第35章 子供と大人
史朗は、我が家に来ても…
不安そうな顔をしていた―…
「…ごめんね…史朗君が好きそうなオモチャとか…無くて」
史朗は、ソファに座り…
私の隣でテレビを見ていた…
「大丈夫だよ――――…
あっ…小雪さん、ピアノある!弾けるの?」
「…ちょっとだけね…でも、もう何年も弾いてない」
史朗は、ピアノの側に行くと、弾きたいと言った…
「今度、ピアノのコンクールに出るんだ!
いっぱい練習してるんだよ!聞いて、小雪さん!」
史朗は、椅子を調節して…座り直すと…
キラキラ星を両手で弾き始めた―――――――…
純粋な…綺麗な音を奏でる…
「史朗君…凄く上手だね…
ピアノが喜んでる―――…」
史朗は、へへへっと笑って…鍵盤を見る…
「最近ね…ママとパパ…
喧嘩…してるのかな?
おしゃべり…しないの――…
ピアノが上手に弾けたら…
コンクール…入賞したら…
パパと……ママ――――…
仲直り…するかな―――…?
頑張るから……
誉めてくれる………なか?」