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ダディisサディスト
第7章 主婦【ナツ】…寂しさの代償

山越の運転する車は…駅前の駐車場を出ると―――…
ある場所を目指して走り続けた…






「…山越さん…今日は、お呼びだてして申し訳ありません―――…お仕事…大丈夫ですか?」



ナツは、山越の横顔に…申し訳なさそうな顔をした…


「大丈夫だよ“秋”…大事な仕事は、午前中にすませたし、午後の仕事は秘書が上手く回すだろう…
それに、私は午後は休めと…第一秘書に強くいわれていたからね…」



山越は、運転をしながら…紳士的にナツに微笑む――…



「山越さん…私…もう“秋”じゃないですよ?お店を辞めて半年です―――…」



源氏名で呼ばれるのが抵抗があったのか…ナツは、肩を寄せて照れ笑いをした――…





「じゃぁ…ホントの名前を教えてくれるのかな?」



ナツは…年の離れた山越の…男としての降るまいに…少し胸が高鳴った―――…


旦那の余裕のない感じとは…
真逆で―――…



男臭さを感じた――――…




「…北山…ナツ…です」





ナツは…山越に本名を明かした――――――…




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