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保健室は絶対領域
第11章 誕生日
「…悪かった…リナ。今からお祝いしよう!」
「え…いいの?」
リナは思いがけない返事に驚いて、瞳を潤ませながらルイの顔を見上げた。
「ああ、リナがやりたいことしよう。」
「じゃ…デートがしたい…恋人みたいに。」
いつも過酷な仕事ばかりで、リナの心はカラカラだった。
いくら自分が選んだ道とは言っても、組織の仕事は18歳の少女には荷が重すぎたのだ。
二人は、手を繋ぎながら夜の街を歩く。
「ルイ…あれ欲しい!」
リナが指差したのは、キャラクターショップに並んでいた 大きめのクマのぬいぐるみ。