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保健室は絶対領域
第11章 誕生日

「先にシャワー浴びて、寝てるね?」

リナが嬉しそうに、バスルームに向かって行った。


(やっぱり、あいつには…続けさせたくない。女として幸せな人生を送って欲しい…

汚れるのは、俺だけで十分だ。)

一人の女性としてのリナの人生を思わずにはいられなかった。


いつの間にか、外から雨音が聞こえてくる。

ルイは、カーテンを開けて雨粒を眺めていた。

こんな日は、背中の傷が疼く。



「ルイ…」


振り返ると、リナは何も身に着けない姿で立っていた。

夜の光を受けて、その白い肌はまるで彫刻のように美しい。


ルイは、一瞬息を飲んだ。
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