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保健室は絶対領域
第11章 誕生日
「ルイ…こんな雨の日は思い出すの。
わたしがまだ小さかった頃、お母さんは言ったの。
『太陽が消えて雨が降るとき、娼婦が生まれてくるって…
太陽はこども。雨が降ったら、それはお母さんの涙。』」
「…リナ…」
「あの国には、私みたいな子が沢山いるから…
だから救いたいの!
ルイが私を救ってくれたみたいに…」
「…俺がお前を守る。」
ルイは胸が張り裂けそうになって、リナの頭を引き寄せ自分の胸元に埋めた。
窓の外の雨音は、いつまでの降り止む事を知らず…地面を濡らし続けていた。
わたしがまだ小さかった頃、お母さんは言ったの。
『太陽が消えて雨が降るとき、娼婦が生まれてくるって…
太陽はこども。雨が降ったら、それはお母さんの涙。』」
「…リナ…」
「あの国には、私みたいな子が沢山いるから…
だから救いたいの!
ルイが私を救ってくれたみたいに…」
「…俺がお前を守る。」
ルイは胸が張り裂けそうになって、リナの頭を引き寄せ自分の胸元に埋めた。
窓の外の雨音は、いつまでの降り止む事を知らず…地面を濡らし続けていた。