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保健室は絶対領域
第12章 疑惑
静かな午後の保健室。
桜子は、スカーフを取り鏡を見た。
首筋のルイにつけられた痣は、だいぶ薄くなったがやっぱり気になるのでスカーフを巻く。
こんな時、良斗が出張で本当良かったと思う。
この痣を見られたら…
ブラウスのボタンを一つ外し、鏡で胸元の痣を確認する。
ルイは神出鬼没、油断大敵、隙を見せたら何をするかわからない。
「もっと、付けてあげよっか?」
「きゃっっ!!」
突然鏡越しに話しかけられて、桜子は思わず声をあげた。
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