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保健室は絶対領域
第12章 疑惑

パーティションが更に激しくガタガタ揺れる。

今度は、女の声だけじゃなくて、男の声も呻き声も聞こえてきた。


桜子は恥ずかしくて、俯いて頬を赤くした。

「あの…出ててもいい?」


部屋を出て行こうとすると、ルイに肩を組まれて引き寄せられた。


「ダメ!!…こっちも盛り上がろっか??」

桜子は、身体をビクッと強張らせる。


「あははは…冗談だよ。」

ルイは、そうやっていつも桜子を困らせる。


「後はデータを解析してみるから。」

肩から手を離すと、ノートパソコンを片付け始めた。


二人が個室を出る頃、隣の物音はすっかり大人しくなった…
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