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保健室は絶対領域
第12章 疑惑
「先生…今夜はもう一ヶ所行かないと。」
「え…?」
ネットカフェから駅まで向かう途中、ルイはスマホを覗きながら言い出した。
「風間が…誰とかな?くくっ」
「どこに行くの?」
ルイは、嬉しそうにスマホの画面を食い入るように見ていた。
「犯人が知りたいなら、一緒にくれば。」
そう言われれば、行くに決まってる。
桜子は、ルイと少し距離をあけて歩いた。
何駅か乗り継いで、繁華街に到着する。
そこは、ネオンとお酒と欲望で飾られた夜の街。
行き交う男も女もどこか煌びやかな印象を与える。