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第13章 本性

「あいつは、もう死んだんだ。」

「そう…」


（ルイ…凄く辛かったよね…）

ルイをこの場で抱きしめてあげたい気持ちになり、優しく憐れむような瞳で見つめた。



「殺したのは、俺だけど…クククッ」

ルイの口角がクッと上がる。



――――！！！！！



「先生、驚いて声も出せなくなったの？」

そう言いながら、桜子の頬を撫でる。


「そんなのウソよ！」

頬び掛かるルイの手を、思いっきり払いのけた。


（ルイが人を殺すなんて、まさか…）