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第17章 謎

急いで、保健室に向かってドアを閉めた。
鞄の中からスマホを取り出し、電話をする。

（何かあったら、この番号に…）
先週カイから教えてもらった電話番号だ。

「…もしもし…」
電話のカイの声は、いつもより低く感じた。

カイに状況を説明する。
「まさか、ルイとカイが何かしたの？」


――――ガラガラガラっ！

突如、保健室の扉が開いた。

「まさか俺たち疑うなんて。むしろ協力したのに。」
振り返ると、ルイだった。

ルイは、ひょいっと桜子の手からスマホを取り上げると、通話終了を押した。

「ちょっと！ルイ！！」
そのまま、桜子の手首を掴んで持ち上げた。