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第17章 謎

「ちゃんと教えてあげるよ。風間と相沢の事。ここでチューしてくれたらね。」
そして、いつもの不敵な笑みを浮かべる。

「ふ、ふざけないで！」

桜子の手首を更にぐっと掴むと、ルイは自分の身体の方に引き寄せた。

桜子はバランスを崩し、ルイの胸の中にすっぽりと抱え込まれた。
顎をくいっとあげられ、綺麗な瞳で桜子を見つめる。

「先生どうする？」

そのシチュエーションを楽しむルイ。
桜子は、レンズ越しに見るその瞳に一瞬引き込まれそうになった。

そして、その瞳がゆっくりと近づいてきた。

「離して！」

ルイの胸の中で必死でもがいていたけど、桜子を抱える手に更に力が込められた。

「先生、俺たちを疑う前に、彼氏でも疑えば？」
「…え…？」
そして、ルイの力が不意に緩み、桜子を解放した。