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第18章 復讐

リナは、振り返ると、一目散に母の元へ走り出した。
そして、懐かしい胸の中に飛び込んだ。

「…カタリナ…」
涙で母の声が掠れる。

「ママ…」
その腕の中を どれ程焦がれたことだろう。

リナは、母の腕に抱きしめられ、何もかも忘れて 声にならない嗚咽を漏らし続けた。

・・・・・・・

すぐに別れを告げれば良かった。

リナは、一時の感情に流されしまった。母ともっといたかったのだ。

その夜、捕えられるとも知らず…

母は、二度もリナを売ったのであった。

それでもリナは母を恨むことが出来なかった。