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保健室は絶対領域
第5章 ウォーク イン クローゼット
有名な病院に入退院を繰り返したが、病状は一向に快復には向かわなかった。
静子の精神状態が乱れるのを防ぐため、桜子はなかなか会わせてもらえなかった。
「ところで、桜子…急な話なんだが、来週から良斗君にひと月ほど出張に出てもらうことになった。」
「そうですか…」
突然の知らせに、桜子の表情が少し強張る。
「会長、今後のグループの発展のため、この機会に色々と視察してこようと思います。
桜子には寂しい思いをさせますが、これも桜子を幸せにするためです。」
良斗は、テーブルの下から正造に見られないように、桜子の手を優しく握りしめた。
「良斗君も、随分と頼もしくなったもんだな…ハハハ。」
正造が豪快に笑う。
静子の精神状態が乱れるのを防ぐため、桜子はなかなか会わせてもらえなかった。
「ところで、桜子…急な話なんだが、来週から良斗君にひと月ほど出張に出てもらうことになった。」
「そうですか…」
突然の知らせに、桜子の表情が少し強張る。
「会長、今後のグループの発展のため、この機会に色々と視察してこようと思います。
桜子には寂しい思いをさせますが、これも桜子を幸せにするためです。」
良斗は、テーブルの下から正造に見られないように、桜子の手を優しく握りしめた。
「良斗君も、随分と頼もしくなったもんだな…ハハハ。」
正造が豪快に笑う。