この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
保健室は絶対領域
第5章 ウォーク イン クローゼット
水野正造は、日本の大企業である水野グループの会長。一代で財を築きあげ、政財界にもその名を轟かせていた。
近年ではアジアばかりだけでなく、東欧の貧しい国々の子供たちの為に施設や学校を立ち上げ、世界的評価も得ている。
実は、桜子の勤める学園も水野グループが出資していたのだ。
貿易や建築、飲食業…あらゆる業界に精通していた。
婚約者の良斗には、次期社長の座が約束されていた。
「…お父様、ところでお母様の具合は…」
「静子は、相変わらずじゃ…」
「そうですか…」
思わずため息をついて、桜子が肩を落とす。
「まぁ…命に別状はないから医者に任せるしかないだろう。」
正造の妻 静子(しずこ)は、若い頃から気性が荒いせいもあって、40歳を過ぎると精神的にバランスを崩した。
精神安定剤が必需品で、ひとたび精神が錯乱すると桜子を罵倒する。
桜子が成長していくと同時に、母の病状は悪化の一途を辿った。
近年ではアジアばかりだけでなく、東欧の貧しい国々の子供たちの為に施設や学校を立ち上げ、世界的評価も得ている。
実は、桜子の勤める学園も水野グループが出資していたのだ。
貿易や建築、飲食業…あらゆる業界に精通していた。
婚約者の良斗には、次期社長の座が約束されていた。
「…お父様、ところでお母様の具合は…」
「静子は、相変わらずじゃ…」
「そうですか…」
思わずため息をついて、桜子が肩を落とす。
「まぁ…命に別状はないから医者に任せるしかないだろう。」
正造の妻 静子(しずこ)は、若い頃から気性が荒いせいもあって、40歳を過ぎると精神的にバランスを崩した。
精神安定剤が必需品で、ひとたび精神が錯乱すると桜子を罵倒する。
桜子が成長していくと同時に、母の病状は悪化の一途を辿った。