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第12章 終点
…はっ!!!





目が覚めると、いつものベッドの上。





枕元にいた菜穂が驚いている。





『今起こそうとしてたのに、急に起き上がるからびっくりしちゃった!おはよう』




いつもと変わらぬ、菜穂の笑顔。




きつく抱きしめた。





『ちょっと!朝からどうしたの?苦しいよぉ』



愛しい…




「菜穂…愛してる。」



『急にどうしたの?』


「…なんでもないよ。」



『怖い夢でも見たの?…私も愛してるよ』





照れながら、そう言って僕の頭を撫でてくれた。




守る立場。




一番守りたいのは、もちろん菜穂だけど。

僕の手の届くトコロで何かあったら、ちゃんと手を差し伸べる。





あの女との約束。
絶対に守る。
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