この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
SA
第15章 15年前 2
砂遊びは好きだったけど、何も道具を持っていなかったので、できることは限られていた。
そこで、近くのごみ捨て場から
空き缶や空き瓶を拾ってきて使った。
キレイな山やビルが作れた。
誰かに見て欲しかったけど、誰も見てくれる人はいなかった。
近所のおばさんにごみ捨て場を散らかすなと叱られた。
また素手で砂遊びを始めた。
素手での砂遊びがしばらく続いたあと、熊みたいに大きなおじさんが【おすなばセット】をくれた。
知らない人から物をもらうのは怖かったので断ったら、おじさんは置いていった。
本当にいらないの?
恐る恐る使ってみる。
楽しかった。
次の日、おじさんは今度はお菓子をくれた。
砂で作ったお城を褒めてくれた。
おじさん…きっと良い人だ。
死んだおとうさんを覚えてないけど、おじさんの温かさはなんだか懐かしかった。
そこで、近くのごみ捨て場から
空き缶や空き瓶を拾ってきて使った。
キレイな山やビルが作れた。
誰かに見て欲しかったけど、誰も見てくれる人はいなかった。
近所のおばさんにごみ捨て場を散らかすなと叱られた。
また素手で砂遊びを始めた。
素手での砂遊びがしばらく続いたあと、熊みたいに大きなおじさんが【おすなばセット】をくれた。
知らない人から物をもらうのは怖かったので断ったら、おじさんは置いていった。
本当にいらないの?
恐る恐る使ってみる。
楽しかった。
次の日、おじさんは今度はお菓子をくれた。
砂で作ったお城を褒めてくれた。
おじさん…きっと良い人だ。
死んだおとうさんを覚えてないけど、おじさんの温かさはなんだか懐かしかった。