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SA
第17章 15年前 4
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今日はたのしかったな。
おじさんやさしいな。
あめくれたおねえさん、またあそんでほしいな。


家に帰るのは相変わらず嫌だったけど、今日の楽しい出来事のおかげで我慢できそうだった。


家に帰ると、母親はいなかった。たぶん仕事だろう。
テレビを見ながら寝転んでいるロクでナシだけがいた。



小さな声で「ただいま」と言った。



そういえば、ロクデナシと2人きりは初めてかもしれない。
緊張する。



ロクデナシはチラッと僕を見ると、手招きしながら起き上がった。
恐る恐る近寄ると、膝に乗せてくれた。



『…やっぱお前女の子みたいに可愛い顔してたんな。』


そう言って、しばらく僕を膝の上に
座らせたままテレビを見ていた。
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