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第26章 本当の理由

彼女の両親は、彼女が小学生の時に事故で亡くなったらしい。



亡くなる前にあった学芸会で彼女の劇を見て、すごく褒めてくれたことが強く残っていて、それがきっかけらしい。
両親が亡くなった後に育ててくれたおばあちゃんも昨年亡くなったらしい。



ガードが堅くて、仕事もテキパキこなし、いつも笑顔の彼女が儚げに見えた。




女優になるのは夢、でも自分の家族を作るのも夢ー



そう言った彼女にまだ付き合ってもいないのに


「じゃあ俺と家族作ろう!!」

プロポーズをしてしまった。





彼女はキョトンとしていた。
当たり前だ。






「…じゃなくて。付き合ってください」