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SA
第5章 アイドルだにゃん
芽衣にゃん。
アイドルに疎い私だけど彼女は別格だ。吉澤芽衣ちゃん。
クリクリした大きな瞳と
綺麗なロングのさらさらした黒髪。
花が咲く瞬間のような、あの笑顔。
最初にバラエティー番組で見た時は、よくいる量産型の不思議ちゃんアイドルだと思った。(語尾に全部『にゃん♡』ってつけるし)
何かのドラマの脇のちょっとした役をやっているのを見た時、彼女は天才だと思った。
私には、主演の有名女優の演技が霞んで見えた。
それから芽衣にゃんを調べると、子供の頃は子役でちょこちょこCMなんかに出ていたのがわかり、本当は女優になりたいんじゃないか…“アイドル芽衣にゃんを演じている”のではないか。
そういう思い込みをしてまい、いつの間にかファンになってしまった。
長い下積みを経て、ようやく最近テレビに出られるようになった芽衣にゃんに、このスキャンダルはダメージにしかならないのは誰にでもわかることだ。
…なんて、私が心配したって何もできない。
今テレビを消して、立ち上がる。
今日もあの場所へ向かう。
アイドルに疎い私だけど彼女は別格だ。吉澤芽衣ちゃん。
クリクリした大きな瞳と
綺麗なロングのさらさらした黒髪。
花が咲く瞬間のような、あの笑顔。
最初にバラエティー番組で見た時は、よくいる量産型の不思議ちゃんアイドルだと思った。(語尾に全部『にゃん♡』ってつけるし)
何かのドラマの脇のちょっとした役をやっているのを見た時、彼女は天才だと思った。
私には、主演の有名女優の演技が霞んで見えた。
それから芽衣にゃんを調べると、子供の頃は子役でちょこちょこCMなんかに出ていたのがわかり、本当は女優になりたいんじゃないか…“アイドル芽衣にゃんを演じている”のではないか。
そういう思い込みをしてまい、いつの間にかファンになってしまった。
長い下積みを経て、ようやく最近テレビに出られるようになった芽衣にゃんに、このスキャンダルはダメージにしかならないのは誰にでもわかることだ。
…なんて、私が心配したって何もできない。
今テレビを消して、立ち上がる。
今日もあの場所へ向かう。