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SA
第6章 芽衣にゃんと僕 牧原タケル
芽衣にゃんのブログ記事を読んで、握手会に行く準備をする。
久々に髭を綺麗に剃り、髪の毛をセットして、スーツに袖を通した。
仕事を辞めて以来だな。
なんとなく。
正装して行きたかった。
会場に着くと、大勢のファンとマスコミ。
トップヲタである僕は、テレビ番組から取材を受けた。
『先日の熱愛報道と、今日でアイドル卒業とのことですが…どう思われますか?』
朝思ったことを素直に伝える。
『恋人がいた事はショックでしたが、アイドルも人間ですし恋愛くらいするでしょう。芽衣にゃんの笑顔が彼のおかげなのであれば、ファンとして応援したいと思いますよ。明日から今までと違った活動をするであろう芽衣にゃんを、これからも応援していきます!』
…噛まずに言えた事にホッとする。
周りのファンの同意がチラホラ聞こえて、なんだか嬉しくなった。
顔見知りのファン達と談笑していると、会場の入場が始まった。
芽衣にゃんの列に並ぶ。
いつもよりも人数は少ないものの、やはりすごい人数だ。
遠目で芽衣にゃんの様子を見ながら、順番を待つ。
ひとりひとりのファンに、深々とお辞儀をしているのがわかった。
久々に髭を綺麗に剃り、髪の毛をセットして、スーツに袖を通した。
仕事を辞めて以来だな。
なんとなく。
正装して行きたかった。
会場に着くと、大勢のファンとマスコミ。
トップヲタである僕は、テレビ番組から取材を受けた。
『先日の熱愛報道と、今日でアイドル卒業とのことですが…どう思われますか?』
朝思ったことを素直に伝える。
『恋人がいた事はショックでしたが、アイドルも人間ですし恋愛くらいするでしょう。芽衣にゃんの笑顔が彼のおかげなのであれば、ファンとして応援したいと思いますよ。明日から今までと違った活動をするであろう芽衣にゃんを、これからも応援していきます!』
…噛まずに言えた事にホッとする。
周りのファンの同意がチラホラ聞こえて、なんだか嬉しくなった。
顔見知りのファン達と談笑していると、会場の入場が始まった。
芽衣にゃんの列に並ぶ。
いつもよりも人数は少ないものの、やはりすごい人数だ。
遠目で芽衣にゃんの様子を見ながら、順番を待つ。
ひとりひとりのファンに、深々とお辞儀をしているのがわかった。