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第5章 連休Ⅱ

後ろを走る私を気遣ってくれてるんだろうなぁ。

スピードを速めることなく、それなのにウィンカーは早めに出してくれている。

「優しいとこもあるんじゃん」

ね、俺様直人。


直人の車は来客用へ。

ラパンは契約スペースに駐車した。

一緒に部屋まで帰るつもりだったのに、直人が先に駆け上がって行く。

トイレかな？さほど気にせず階段を上る。

いつもの様に『ただいま～』と呟きながらドアを開けた。

「おかえり」

涼しい顔した直人が両手を広げて迎えてくれた。